ジェンダーフリーバトン

成城トランスカレッジジェンフリバトンなるものを見つけた。
僕は、このジェンフリバトンなるものが生まれるに至った過程については全く知らなくて、また、フェミニズムジェンダーといった問題系にもあまり興味がありません。
(僕は、政治に興味がない、と口では言いつつ、政治に関連した内容の文章を書くということを何度かしているのだけれど、フェミニズムジェンダーに関しては本当に興味がなくて知識もほとんどないです)
どういうバトンかというと、フェミニストと呼ばれる人は以下のような提言・要求をしているらしいが、では実際にフェミニストは以下のような要求をしているのか、どう思っているのか、というものだそうです。
そのような趣旨からすると、僕が答えるのは筋違いなのかもしれません。

  • クラス名簿を男女混合にする。

僕の通っていた高校の名簿は、男女混合でした。
って答えになってないな(^^;
男女混合にしても何の問題も起きないよって話です。

  • 男女の呼称を「さん」に統一する。

また無関係な話になりそうですが。
僕の性別は男なのですが、本名が女性っぽい名前なのです。そのため、名前だけを見た人(かつ男を「くん」女を「さん」で呼んでいる)人は、僕のことを必ず「さん」で呼びます。
小学校の時から既に、僕はその状況を結構楽しんでましたw
あえて低い声で返事をすると、相手は慌てて「くん」と言い直すのですが、その様が面白かったのです。
何を言いたいのかというと、何を言いたいんだろう(^^;
「くん」と呼ばれようが「さん」と呼ばれようが、そんなに気になりませんよ、ってことですよ。
その「統一する」という文章がどういう意味合いなのかが問題ですよね。
そこに強制力が生まれるのであれば、それはジェンダーがどうの、という問題ではなく、表現の自由に関する問題だと思いますが。
もう少し個人的な話をすると、
やはり高校時代ですが、男女問わず「くん」で呼んでいる先生がいたり、あるいは男同士でも「さん」で呼び合う友人がいました。

  • 「男女」の名詞を「女男」に変える。

誰が?
誰かが勝手に言ってる分には構わないのですが、普及しないのではないか、と思う。

  • スカートは最も「女らしい」服装なので、制服からスカートを廃止しようとした

そ、そんなっ!?w
スカートって、絶対はきたくないって思っている人とすごい好きな人とがいたりして、そこは選べるようにすればいいんじゃないの、っていうことしか言えない。

  • 女子の体操着のブルマー廃止と同時に、男子の短パンも廃止し、男女兼用のハーフパンツとする。

そもそも、ブルマなんて見たことないですし。
体操着があったのが中学だけで、中1は男女とも同じ短パンで、中2からは男女とも同じハーフパンツになりました。
だから、この問題がよく理解できません。

  • 運動会の競技を男女混合にする。

運動会といえば、一時期よくニュースでやってた手をつないでゴールする、っていうのはどうなったんだろう。
小学校だったら男女混合でやってもそんなに問題ない気がする。
リレーでそういうのがあったような、なかったような。
中学以降だと体力の男女差があるからって言おうと思ったけど、中学になったら運動会はないか。

  • ロッカーや下駄箱の男女別の禁止。

あれらって、名簿順に並べられてるものだから、まあ名簿に準ずるんじゃないですか

  • 小学校教科書の記述を「点検」。「男の子はズボンに女の子はスカートに髪かざり」、「おじいさんは反物売り、おばあさんは家で」、「およめに来て・・・・およめに行く」、「小さなお母さんになってお昼を作る」などの表現をジェンダーフリーに反するものとする。

ジェンダーフリーに反するものとする」から何なんだ?
これって、要求を表す文じゃないよね。

  • 男女別学の公立高校を共学にする。

よくわからない。

  • 高校入試の合格者数を、男女同数にするよう要求する。

この要求は、男女によって入試の成績に差があることを前提にしているようですが、何なんでしょう。
高校入試程度だと、成績の男女差が生まれるとは思わないのですが。

  • 黒や赤などのランドセルの色を家庭が選択することを禁止し、「女男ともに黄色いランドセル」といった、統一色を要求する。

というか、最近ランドセルを背負っている子供をあまり見ない。
普通にリュックとか背負っている。
いや、最近に限らず、自分の小学校時代を振り返ってみても、3,4年あたりでランドセル背負っている割合は減少した。
あと、最近のランドセルって、かなりいろいろなカラーバリエーションがあるような気もするし。




個人的な体験をつづるのみになってしまったが、これによって自分がフェミニズムジェンダー問題に興味のない理由を示したつもりである。
つまり、自分の個人的な体験の中では、フェミニズムジェンダー的な問題が既にある程度解決されていた、ということ。無論、僕は男性なので、同じ環境にいた女性がどう感じていたのかは分からないし、ジェンダーフリーになっていたわけでもない。
それでも、いわゆる男女同権云々ということに関して言えば、概ね解決されてきたのではないか、と思っている。
ジェンダーに関しては、僕はむしろセクシャル・マイノリティの問題の方が興味がある。
おそらく、セクシャル・マイノリティに関しても、今では大分メディアに取り上げられるようになったりもして、以前よりはずいぶんとよい状況になったのではないか、と勝手に思っている。やはり当事者ではないので、実情は分からないけれど。
ジェンダー云々の話をする際に、いまだに男女平等とか男女同権とかの話しか出てこないことの方に問題を感じていて、今するべきは男女平等・同権じゃなくてむしろセクシャル・マイノリティのことじゃないの、と思っている。
で、男女混合にするというのは、男女を平等にするため、ではなくて(そういう意味もあるけれどむしろ)、セクシャル・マイノリティがアイデンティティ・クライシスに陥らないためのセーフティ・ネットだと思う。