トリノ女子モーグル

Googleが冬季五輪デザインになってる!
昨日の深夜というか今日の早朝というか、女子モーグルが終わりましたね
早く見たい早く見たいと思いつつ、終わってみるとあっという間で名残惜しい気もします。
全体でみると、まずコブが小さく距離もそれほど長くはないので、難易度としては低めのバーン
ただ、人工雪で、また決勝はナイターだったため、非常に雪は固め。
エアに関してはほとんどの選手が安牌なものばかりで、むしろターン、スピードが勝負の決め手となったのが今回の特徴。
モーグルはエアばかりが注目されがちなので、ターン勝負というのも面白かったと思う。
予選では、韓国、スペイン、カザフスタンスロベニアといったモーグルマイナー国からの出場選手もいたり、あとニコラの妹がいたり、とモーグルとは関係のない見所が(^^;
ハンナ・カーニーの予選落ち、スウェーデンのサラ・ジェリンというノーマークの選手が予選3位通過とか、予選でいくつかの波乱を含みながらも決勝。
金ジェニファー、銀カーリーは、新旧女王の自信と完成度の高さを思わせる、当然の結果。
さらに、銅はサンドラ・ローラ。この3人は別格でターンが上手い。特にミドルセクションのキレのよさは凄い
4位サラ・ジェリンは、とにかく速い。ジェニファーと並ぶ好タイム。フロントフリップは、里谷と彼女の2人だけ
日本勢最高は上村の5位。上村はいい滑りをしたと思う。上村の次に滑ったミシェル・ロークが、プレッシャーに負けたのか、ミドル以降のターンを大きく乱し18位に沈んだのを見て、上村メダル取れるか、と思った。しかし、その後続くサラ、サンドラ、ジェニファーが圧倒的だった。
今季注目株だったニコラ・スドヴァは6位。しかし、今回女子の中ではエアで最も見せたのは彼女。フリップとヘリばかりで食傷気味な中、クロスでDスピンと、クロスヘリスプレッド。ヘリ+αは女子では彼女一人(ブロンコはいたが)。ターンも上手い。
8位のAudreyはなんとまだ17歳だというが、ターンは非常にキレイ。ただ、あまりに丁寧なターンのためスピードが伸びない。しかし、タイムは20人中最下位でDDの高くないエアを飛んでいるのにも関わらずこの順位なのだから、ターン点は相当なものだろう。
里谷は、フロントフリップの着地でバランスを崩し15位。もったいないといえばもったいないが、フロントフリップの完成度をここまで上げてきた方が見事というべき
惜しかったといえばマルガリータ・マーブラー。第2エアまでは完璧な滑り、さらにフルツイストも決めるも、ランディングでコケてしまい17位。
五輪初出場18歳伊藤は、ミドルで乱れたターンを最後までリカバーできず20位。
さて、ここでいきなり4年後の話をするのも気が早いというものですが
やはり、全体的にレベルの高いニコラ・スドヴァ(CZE)、とかくスピードのあるサラ・ジョリン(SWE)、巧みなターンのAudreyRobichaud(CAN)、トリノは12位とはいえシーズン通して安定したリザルトを残すステファニー・サント・ピエール(CAN)は今後の4年間の注目株といえるんじゃないでしょうか。チェコスウェーデンという今までモーグルでは聞かなかった国と、女王ジェニファーを筆頭にしたモーグル強豪国カナダが揃ったというのも面白いところ。
バンクーバーは、この4名にジェニファー、そして希望としては伊藤も絡んだメダル争いを見たいところですね。
ところで、カーリーは長野銅、ソルト金、トリノ銀で3つ揃ったんですね。
サンドラの銅の予想は無理だろう、と思ったんですが、今確認してみたら五輪直前の大会で2位に入ってますね、彼女。
トリノのリザルトを書いてみました。参考にどうぞ
トリノ女子モーグルリザルト(エクセルファイル)