世界遺産ドゥブロブニク

昨日やってた、NHKの「探検ロマン世界遺産
クロアチアの古都ドゥブロブニク。
13世紀頃に成立した、14世紀東西交易によって栄えた自治都市。アドリア海に面し、セルビアとの国境に近いこの町は、しかし1991年まで戦火にさらされたことがない。
彼らは、13世紀にできた都市法の中であらゆる人間が自由であることを述べ、15世紀には奴隷制を廃止する。
自由を愛する彼らが、自由を妨げるものと考えたのが争いだった。キリスト教国とイスラム国の狭間に位置するドゥブロブニクは、巧みな外交と交易によって諸外国との戦争を回避しつづけた。
また、市内での争いも避けるため、格差を減らす努力をした。
早い時期に水道を整え、また医療費は全額、市が負担した(医者は個人から治療費を請求することを禁じられていた)。さらに、権力の腐敗を防ぐため、総督の任期は最大1ヶ月であり、その間総督は無償で働かなければならない。
1991年、クロアチア独立戦争の最中、ドゥブロブニクはユーゴ軍からの空爆を受ける。それは、この町が生まれて以来初めての戦火。クロアチア領であるドゥブロブニクには、当然ながらクロアチア系住民が多いが、セルビア系住民も共に住んでいる。
当時15歳だったあるクロアチア系の男性は、砲火の下セルビア系住民に助けられる。彼はそのことを回想して、こう言った。
「民族や宗教で人間を縛ることはできない」
ドゥブロブニクで暮らす人々は、自分たちのことをドゥブロブニク人と呼ぶそうだ。
NHK世界遺産の旅「クロアチア・ドゥブロブニク」