Newton 2025年12月号

2025年 ノーベル賞 FOCUS ノイズに強い量子センサー 火星内部に残る天体衝突の痕跡 世界最古のミイラをアジアで発見 恐竜の絶滅が変えたアメリカの景観 from 朝日新聞 AIで設計のウイルスが細菌を殺すことに成功 飯島さつき×磯部紀之─深海に挑む しんかい650…

今井慧「描写の哲学における二面性概念の再検討——三重性と屈折」ほか

今井 慧 (Kei IMAI) - 描写の哲学における二面性概念の再検討 ——三重性と屈折 - 論文 - researchmap ロペスにおける「屈折」とナナイにおける「屈折」を検討した上で、ロペスは、屈折現象の内実を説明していない、ナナイは内実を説明しているが、あらゆる画…

浦出美緒『死ぬのが怖くてたまらない。だから、その正体が知りたかった。』

タナトフォビア(死恐怖症)である著者が、まさにタイトルにある通りの理由から、様々な人に話を聞きいにった対談集 具体的には医者(中山祐次郎)、宗教社会学者(橋爪大三郎)、神経科学者(渡辺正峰)、哲学者(森岡正博)、作家(貴志祐介)の5名である…

日経サイエンス 2025年12月号

詳報:ノーベル賞 日本人ダブル受賞 制御性T 細胞の輪郭を突き止めた 遠藤智之/出村政彬 細孔の機能を自在にデザイン 遠藤智之 マクロな量子現象を観測 量子コンピューターの基礎を築く 古田彩 特集:縄文以前の人びと 縄文人の祖先を探る 3万年より前にい…

日経サイエンス 2025年11月号

情報を量子で語れ 理論家たちの思考をたどる 古田 彩 量子情報の未来は? 細谷曉夫氏に聞く 語り:細谷曉夫 聞き手:古田 彩 自然が好む形ソフトセル E.カッツ 数学者のおすすめ最も魅力的な図形 R.クロウェル 宇宙膨張の謎は解けるか 初期暗黒エネルギー仮…

『Newton2025年8月号』

量子のパラドックス 監修 和田純夫 執筆 小谷太郎 室伏広治×金井宣茂─重力に挑む 人工生命への挑戦 監修 瀧ノ上正浩/川又生吹 執筆 尾崎太一 楽器のサイエンス 監修 吉川 茂 執筆 加藤まどみ 人体と機械は融合できるか 監修 稲見昌彦 執筆 梶原洵子 水中考…

藤井太洋『まるで渡り鳥のように』

11本の作品からなる第二短編集 まず、初出が海外の媒体という作品が多いことに驚く 11本中、日本の媒体が初出となっている作品は5本、他は中国が4本、韓国が1本、アメリカが1本となっている。 日本語で執筆したものを、それぞれ中国語、韓国語、英語に翻訳さ…

ジャパンモビリティショー2025

たまたま、チケットをいただく機会があったので クルマについては、それほど関心も知識も持ち合わせておらず、連休中に子どもを連れ出す場所として行った感じであったが、よいものが撮れたのでブログ記事にしてみることにした。 正直、予習ほとんどせずに行…

越智萌『 だれが戦争の後片付けをするのか』

ウクライナの事例を紹介しながら、「戦争後の法」について概説する本 具体的には、戦争犯罪の裁判や、捕虜や遺体の返還、賠償などについてである。 これらのテーマ自体、あまりよく知られていないことだと思うので、それ自体が面白い。 また、ウクライナの具…

上杉勇司『紛争地の歩き方―現場で考える和解への道』

紛争が終わったあと、和解はどのように行われる/行われた/行われなかったのかが書いてある本。 バーニングさんの書評きっかけで読んだ。 紛争地の歩き方 ――現場で考える和解への道 バーニングさんの感想 - 読書メーター 筆者は、紛争解決学を専門とする研…

東山彰良『流』

1970年代の台北を舞台に、殺された祖父は何故、誰によって殺されたのかという謎を縦軸に、主人公の友情・恋や進路といったエピソードが展開する青春小説 本作の存在は都甲幸治ほか『世界の8大文学賞』 - logical cypher scape2で知った。 2015年上半期の直木…

川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』

衰退した未来の人類を描いた連作短編集のような長編のような小説 川上弘美は、国内文学文脈でもSF文脈でも気になっていった作家だったのだけど、なかなか読んでこなかった(雑誌やアンソロジーに収録されていた短編をちらほら読んだことはあるが) 本作が、…

都甲幸治ほか『世界の8大文学賞』

文学賞をテーマにした座談会形式によるブックガイド的な本 8つの文学賞を取り上げ、それぞれの賞につき、3作品をあげて座談会をしている。 全ての座談会について都甲がホストで、他に文学研究者、翻訳者、小説家、書評家など2名がメンバーになっている。 対…

安田峰俊『恐竜大陸 中国』(田中康平・監修)

中国で発見された恐竜ないし中国での恐竜発見エピソードについて書かれた本 元は、講談社ブルーバックスのwebでの連載だった。これに大幅に加筆修正を加えたものと書かれている。この連載、当時読んでいたが、これかなり書き下ろしも多いのではないか、とい…

ミハル・アイヴァス『もうひとつの街』(阿部賢一・訳)

主人公が古本屋で手にした本をきっかけに、プラハの街の裏に隠されたもうひとつの街の存在を知っていくという長編小説 著者のアイヴィスはチェコの作家で、本作は、1993年に初版がでた著者の長編第一作。2005年の改訂版を底本に2013年に日本語訳され、2024年…

土屋健『地球生命 空の興亡史』

翼竜類、鳥類(絶滅種)、飛ぶ哺乳類(絶滅種)についての本。 シリーズとしては、土屋健『地球生命 水際の興亡史』 - logical cypher scape2、『地球生命 無脊椎の興亡史』に次ぐ3作目。無脊椎のは自分は読んでいない。 ちなみに、あとがきによれば、次は『…

『ギレルモ・デル・トロのピノキオ』

ストップモーションアニメかつミュージカル映画のピノキオ 自分はピノキオというと、ディズニーによるものを見たことがあるくらいだが、あれとはだいぶ違っている。 デル・トロ作品は、これまで『パンズ・ラビリンス』 - logical cypher scape2『シェイプ・…

『ラブ、デス&ロボット』シーズン2・シーズン4一部

他の作品見るためにネトフリ入り直したら、シーズン4が配信されていたので見ることにした。 あと、見ていなかったシーズン2も ただ、このシリーズ、シーズン2以降はわりと評判が芳しくなく、一部の作品だけ見た『ラブ、デス&ロボット』 - logical cypher…

グレッグ・イーガン『祈りの海』(一部・再読)

グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(一部・再読) - logical cypher scape2に続き、イーガンの短編をいくつか再読祈りの海作者:グレッグ イーガン早川書房Amazon キューティ 4歳で亡くなる、人工的な愛玩用赤ちゃん(人間の姿をしているが知能は著しく制…

『日経サイエンス 2025年10月号』『Newton 2025年10月号』

『日経サイエンス 2025年10月号』 夢をコントロール 明晰夢で心を癒す M. カー 特別解説:暗黒彗星 R. G. アンドルーズ ADVANCES 種子サイズを変えた恐竜/恋愛願望 『Newton 2025年10月号』 AI創薬 最新レポート 薬の探索から設計へ─AlphaFoldの衝撃 監修 …

スティーヴン・ミルハウザー『ナイフ投げ師』(柴田元幸・訳)

ミルハウザーの短編集。2008年に白水社から出ていたもの(12年にUブックス)が東京創元社から文庫化されたもの。 これまでもミルハウザーは結構読んだけど、かといって網羅的に読んできたわけでもないので、この本も「そういえば読んでいなかったな、文庫化…

グレッグ・イーガン『しあわせの理由』(一部・再読)

イーガンの最初のころ、読んだやつ、もう内容も忘れてるし、いつか再読したいなあと思っていて、 そのいつかが来た気がしたので、読んだ。 全部じゃなくて、なんとなくピックアップしたものだけ読み返してみた。 どこがどう、とは言えないけど、まあやっぱも…

ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』(鴻巣友季子・訳)

とある家族とそこの客人たちが夏の別荘で過ごす1日を、意識の流れという手法によって描いた、ウルフの5作目の長編小説。 舞台となっている別荘は、ウルフ自身が子ども時代に夏に訪れていた別荘が、本作の主人公の1人でもあるラムジー夫人は、ウルフの母親が…

アレステア・レナルズ『銀河北極』(一部・再読)

以前読んだ時のは以下。 アレステア・レナルズ『銀河北極』 - logical cypher scape2 銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)作者:アレステア・レナルズ早川書房Amazon 「銀河北極」 主人公は、貨物船の船長で、船の修理に立ち寄っ…

井上弘貴『アメリカの新右翼』

2010年代以降のアメリカの右派・保守主義(本書では「第三のニューライト」と総称される)についての概論 浜由樹子『ネオ・ユーラシア主義』 - logical cypher scape2に引き続き、時事的な政治思想の本 なお、全部で6章からなるが、2章では2010年代の左派の…

『Newton 2025年9月号』『日経サイエンス 2025年9月号』

Newton 2025年9月号 物理の祭典「量子フェス」 言語の進化論 数千種類ある言語の「系統樹」をえがく 日経サイエンス 2025年9月号 北海道で発見 太古の地下生態系 下野谷涼子 協力:鈴木庸平 地下で生き延びる 微生物同士の共生関係 下野谷涼子 協力:延 優 …

浜由樹子『ネオ・ユーラシア主義』

現代ロシアを読み解く際のキーワードとなりつつある「ネオ・ユーラシア主義」について、何人かの論客を通して解説する新書 ただし、本書を読んでわかるのは、ネオ・ユーラシア主義という確固たる思想があるわけではないし、また、プーチンがネオ・ユーラシア…

キム・チョヨプ『派遣者たち』

異星からの菌類「氾濫体」によって地上は人類が住める場所ではなくなり、人類は地下都市での生活を余儀なくされている。主人公のテリンは、地上への探索任務を担う「派遣者」になるための試験を受けるが、自分の頭の中に生じた謎の声に悩まされる、というSF…

アレステア・レナルズ「スパイリーと漂流塊の女王」「スリープオーバー」「トロイカ」

レナルズ作品について、邦訳された奴、大体全部よんだのではないか、と思って調べてみたら、まだ読んでない奴がポロポロあったので読んでみた。 スパイリーと漂流塊の女王 『不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選』収録 フォーマルハウト星系で資源を巡り2つの勢力…

『Pen特別編集 海洋研究の最高峰、JAMSTECに潜入 君はまだ、海を知らない』

『pen』は以前(去年か)、恐竜の号を読んだことあるけど、それはブログに記録とってなかったな。Pen特別編集号 君はまだ、海を知らない 海洋研究の最高峰、JAMSTECに潜入 (ペンプラス)CEメディアハウスAmazon [特別描き下ろし漫画] 「深海へ」五十嵐…