認知科学・神経科学・意識研究

下條信輔『サブリミナル・インパクト』

作者の9年ぶりの一般向け書籍。あとがきによると、「(一般向けの本の)十年間断筆宣言」をしていたらしいので、ほぼ宣言通りということか。 一般向けの本書き始めたら学者はやばいなどという話もあるが、下條信輔は何というかそこの絶妙なバランスを保とう…

ニコラス・ハンフリー『赤を見る』

ちょっと装丁がかっこいい、心理学と心の哲学の本。 著者のハンフリーは、イギリスの心理学者だが、現在は哲学の教授もやっているらしく、この本も心理学者の本というよりは哲学者の本という感じに出来上がっている。 というのは、この本は、心理学の実験結…

坂井克之『心の脳科学』

脳機能イメージングによる研究をしている著者による、脳科学入門。 今、ここまでわかってきていて、ここから先がわからないということがわかる。筆者自身が、こんなにわかってきたのか、まだこんなにわかっていないのかということを思いながら読めるのではな…

「脳から見た心の世界 Part3(別冊日経サイエンス)」

他人を映す脳の鏡 ミラーニューロンの話。イタリア・パルマ大学の研究グループによる。 任意の動作において発火するニューロンなのだが、自分がその動作をやるときでも、相手がその動作をやるときでも発火する。 心の理論とか、共感とか、言語とかに関連して…

『書きたがる脳―言語と創造性の科学』アリス・W・フラハティ

書きたがる脳 言語と創造性の科学作者: アリス・W・フラハティ,茂木健一郎,吉田利子出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2006/02/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 61回この商品を含むブログ (28件) を見る内容について書く前に、余談。 原…

『サブリミナル・マインド』下條信輔

人間は、自分のこともあんまり自覚できてない、という話。 『ユーザー・イリュージョン』なんかと共に読むと、非常に面白いかと。 人間の「意識」というのは、けっこうショボい。 物事を知覚したり、判断したり、という情報処理のほとんどは、「無意識」「閾…

『こころの情報学』西垣通

こういう学問を、一体なんて呼べばいいのか分からないのだけど、まあこういう学問の入門書としてはすごくよくまとまっている本。 新しい発見は少なかったけれど、今まで読んだり考えたりしてきたことを整理するのに役に立った。 これだけの内容を、特にジャ…

『<意識>とは何だろうか』下條信輔

「来歴」と「環境世界」という二つの軸から、脳と心・意識の関係を探る。また、このアプローチによって、経験説と生得説、あるいは機能主義と行動主義の和解・融合をも目指す。脳科学などにおいて、心をやるのに神経の機能だけみてても仕方がない、という立…