認知科学・心理学・神経科学・意識研究
ちょっと装丁がかっこいい、心理学と心の哲学の本。 著者のハンフリーは、イギリスの心理学者だが、現在は哲学の教授もやっているらしく、この本も心理学者の本というよりは哲学者の本という感じに出来上がっている。 というのは、この本は、心理学の実験結…
脳機能イメージングによる研究をしている著者による、脳科学入門。 今、ここまでわかってきていて、ここから先がわからないということがわかる。筆者自身が、こんなにわかってきたのか、まだこんなにわかっていないのかということを思いながら読めるのではな…
他人を映す脳の鏡 ミラーニューロンの話。イタリア・パルマ大学の研究グループによる。 任意の動作において発火するニューロンなのだが、自分がその動作をやるときでも、相手がその動作をやるときでも発火する。 心の理論とか、共感とか、言語とかに関連して…
まだどちらもちゃんと読んでいないので、予告編。 日経サイエンスの方は、自閉症とか読字障碍とかから考える、というもので興味深いが、文芸誌3誌を読んだので体力が尽きて読めていない。 ラマチャンドランやクリック*1の記事もある。 ダマシオの記事だけざ…
現象学と分析哲学、現象学と認知科学、現象学と心理学、現象学と知覚論、現象学とロボティクス、現象学とフランス・ポストモダニズム、現象学とフェミニズム、現象学と社会科学、現象学と技術の哲学 現象学をそれ単体ではなく、様々な他の学との関わりの中に…
書きたがる脳 言語と創造性の科学作者: アリス・W・フラハティ,茂木健一郎,吉田利子出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2006/02/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 61回この商品を含むブログ (28件) を見る内容について書く前に、余談。 原…
人間は、自分のこともあんまり自覚できてない、という話。 『ユーザー・イリュージョン』なんかと共に読むと、非常に面白いかと。 人間の「意識」というのは、けっこうショボい。 物事を知覚したり、判断したり、という情報処理のほとんどは、「無意識」「閾…
こういう学問を、一体なんて呼べばいいのか分からないのだけど、まあこういう学問の入門書としてはすごくよくまとまっている本。 新しい発見は少なかったけれど、今まで読んだり考えたりしてきたことを整理するのに役に立った。 これだけの内容を、特にジャ…
「来歴」と「環境世界」という二つの軸から、脳と心・意識の関係を探る。また、このアプローチによって、経験説と生得説、あるいは機能主義と行動主義の和解・融合をも目指す。脳科学などにおいて、心をやるのに神経の機能だけみてても仕方がない、という立…