フィクション論

虚構実在論に対していくつか

三浦俊彦『虚構世界の存在論』を読んで、いくつか今考えていること。 基本的に、小説のことしか扱われていなかったけど、マンガ、映画、演劇などに同様に適用可能だろうか。 三浦が最後に展開する、現象主義=一世界説すなわち虚構実在論は、厳密に一つの作…

三浦俊彦『虚構世界の存在論』

分析哲学のアプローチによる虚構世界論。 と言われたところで、ほとんどの人には何のことかさっぱり分からないだろうが、問題設定自体はそれほど難しくない。 哲学には分析哲学と呼ばれるジャンルがある。 このジャンルは、もともと言語哲学というところから…

「存在するとは物語られることである」

この前、図書館の雑誌コーナーをふらふらとしていた。 普通に『新潮』だの『群像』だのを読もうと思っていたのだけど、図書館の雑誌コーナーを眺めていると、この世の中にはこんなにも沢山の雑誌があるのかと改めて思った。 図書館だと普通の本屋には置いて…

総合フィクション学

京都大学人文科学研究所とかいうところで「虚構と擬制」というテーマで共同研究しているチームがあるらしい*1。 虚構と擬制共同研究班home ここでは、「総合フィクション学(General Fictology)とでも呼ぶべきディシプリンの構築をめざ」しているらしい。 …

『ユリイカ11月号』特別掲載「フィクションは何処へゆくのか 固有名とキャラクターをめぐって」

東浩紀、桜坂洋、新城カズマの鼎談。 ギートステイトハンドブックに収録された「SFとライトノベルの未来」の続編。 2つのリアリズム 大塚英志によって提示された「自然主義的リアリズム」と「まんが・アニメ的リアリズム」を取り上げることによって、東はラ…

フィクションにとって重要なのは、世界か表現か

「言葉は可能世界を創るか?」(三浦俊彦インタビュー) この中で、テキストを解釈する上での3つの立場が出てくる。すなわち、ニヒリズム、相対主義、リアリズム。 ここで出されるのは「三四郎の祖母の血液型は何型か?」というもの。 血液型はどれか一つに…

ギートステイトハンドブック他メモ

ギートステイトハンドブックの通販が始まったので、買った。 色々と面白そうなアイデアはちらちらあるけど、まだ断片的なのでなんとも。 ちょっと気になったことをいくつか。 「技術と欲望の相互作用」(東、桜坂、新城鼎談より) 欲望がないと技術は進まな…

記憶・共有

少し前の先輩とのメッセ 『心の起源』という本をパラパラと再読 「InterCommunication」No.56の「貨幣・法人・バザール」「コミュニケーションの連鎖としての組織と社会」を読んで 心が生まれることにとって記憶が重要 記憶の誕生→時空・論理などが生まれる…