2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

源河亨『知覚と判断の境界線』

サブタイトルは、「「知覚の哲学」基本と応用」であり、そのタイトル通り、知覚の哲学の基本から始まり応用問題に至る。著者の博士論文を元にした著作であり、既存の理論の紹介だけでなく、後半では、著者による「高次モード知覚説」が論じられることとなる…

ケンダル・ウォルトン『フィクションとは何か』(田村均訳)

サブタイトルは「ごっこ遊びと芸術」 Kendall L. Walton "Mimesis as Make-Believe :On the Foundations of the Representational Arts" - logical cypher scapeの邦訳であり、1年程前に出ていたのだが、ようやく手に取ることができた。 が、まあなにぶん長…

イェスパー・ユール『ハーフリアル』(松永伸司訳)

サブタイトルは、虚実のあいだのビデオゲーム ビデオゲーム研究の博論を元にした本で、ルールとフィクションという両面からビデオゲームについて論ずる。ルールは現実に属するので、「半分現実(ハーフリアル)」というタイトル。ハーフリアル ―虚実のあいだ…

人工知能学会編『AIと人類は共存できるか』

人工知能学会編となっているが、基本的にはSF短編集 5つの短編に、それぞれ研究者の解説がつく形式となっている 全体としてはAIが実社会に浸透した世界を描いており、5つの短編はそれぞれ「倫理」「社会」「政治」「信仰」「芸術」がテーマとして設定されて…

科学とイラストレーションについて

むかわ竜復元画 以前読んだ土屋健『ザ・パーフェクト』 - logical cypher scapeの中には、むかわ竜の復元画を描いた服部雅人についての章もあった。 小林からの依頼から、プレスリリースで使われるむかわ竜のイラストをどのように描いていったのか、メールの…

『Newton2017年7月号』

Newton(ニュートン) 2017年 07 月号 [雑誌]作者: 高嶋秀行出版社/メーカー: ニュートン・プレス発売日: 2017/05/26メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 宇宙人を探し出せ 「宇宙人を科学する」という特集シリーズの第1回記事らしい 協力は鳴沢…

『夜明け告げるルーのうた』

見事な音楽アニメ 最高に気持ちいい 人から勧められて突発的に見にいったので、ほとんどどんな作品が知らない状態でいったら、開始5分くらいでノックアウトされたw 実を言えば、湯浅作品を見るのも初めてだった…… 主人公のカイくんが、自作の曲を動画サイト…

『ナショナルジオグラフィック2017年6月号』

鎧をまとった奇跡の恐竜化石 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト 死んだ後ガス溜まって水に流されて途中で破裂して海底に沈んで、というのがむかわ竜に似てる感じだった (むかわ竜は津波か何かで沖合に流された、件のノドサウルス類は川から海に流さ…