2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

るろうに剣心伝説の最期編

『るろうに剣心 京都大火編』 - logical cypher scapeの後編 映画全体で見ると、京都大火編の方がよかった それはまあ、前編を受けてのところから始まらなきゃいけないので最初の方がちょっとあんまり動きがないのと、テーマっぽいことを色々言わなきゃいけ…

ハル・フォスター編『視覚論』

視覚文化をめぐるシンポジウムのための論文と討議を集めた本 マーティン・ジェイ「近代性における複数の「視の制度」」 「視の制度」という言葉は、クリスチャン・メッツ由来 近代における主要な3つの制度 デカルト的遠近法主義 イタリア・ルネサンスにおけ…

三輪健太朗『マンガと映画』

マンガと映画についての美学的メディア比較論であり、これまでの議論・言説を丁寧に再検討しながら、「映画的」であるとはどういうことなのかを論じ、それが「近代」を前提しにした視覚文化であることを示していく本。「映画的」っていうのが単に技法的な話…

鈴木雅雄編著『マンガを「見る」という体験』

サブタイトルは、「フレーム、キャラクター、モダン・アート」 去年の6月から12月にかけて開催された三回連続のWS「マンガ的視覚体験をめぐって――フレーム、フィギュール、シュルレアリスム――」をもとにした論集。 参考:伊藤剛・鈴木雅雄「マンガ的時間、シ…

太古の哺乳類展

上野の科博 日本で発見された絶滅哺乳類の化石展 デスモスチルス類とゾウ類の全身骨格が目玉 ホロタイプ標本や実物化石も多い 音声ガイドが沢城みゆき 解説してくれる人役と、ヒゴテリウムのひごちゃん役、ナウマン象の子どもちびなう役、ヤベオオスノジカの…

宇宙博2014

幕張メッセ 非常に見るものが沢山あり、全部回るのに4時間くらいかかった。宇宙船のコクピットとか月面車とかきぼうとか、とにかく色々。 もとより、夏休み期間中や土日は混雑してやばいだろうと思って、9月の平日で休みになるところがあったので、そこで…

大津由紀雄・波多野誼余夫編著『認知科学への招待』

optical_frogさんが、語用論についての解説としておすすめしていたので flip out circuits: 文献メモ:西山 (2004)「語用論と認知科学」 これだけ読むつもりだったけど、他にも面白そうなのがあったのでいくつかの章を読んだ。 あとは斜め読み。 章ごとに書…

『るろうに剣心 京都大火編』

志々雄編の前編 2年前の実写化のとき、蒼紫や志々尾見たいけれど、まあ実写化しても変になるだけだしなあと思いながら見にいったけど、この大友るろ剣は、マンガの実写化としては稀にみるクオリティで、これなら志々尾もいける、と思わせるもので、そして実…

ティエリ・グルンステン『線が顔になるとき』

フランスのマンガ、バンドデシネを中心に、顔がどのように描かれてきたかを見ていく本 肖像画やカリカチュアといった、マンガではない絵画や、アメリカのコミックス、日本の「マンガ」など、バンドデシネ以外のマンガについても触れられている。 なお、翻訳…

宮内悠介「薄ければ薄いほど」(『小説現代』)/オキシタケヒコ「サイレンの呪文」(『SFマガジン』)/『日経サイエンス』

宮内悠介「薄ければ薄いほど」(『小説現代』9月号) 終末医療と代替医療を扱った作品 宮内作品ではおなじみの、男性ジャーナリストによる一人称視点 舞台は、北海道にある白樺荘というホスピス そこでは代表の意向で、写真も含む一切の記録がなされておらず…

佐藤翔「ビジビリティの王国――人文社会系学術雑誌という秘境」『DHjpNo.4 オープンアクセスの時代』

友人のmin2-flyこと佐藤翔の論文 8/12に発売された勉誠出版のムック、『DHjp No.4 オープンアクセスの時代』に、「ビジビリティの王国、人文社会系学術雑誌という秘境」と題して、人文社会系のオープンアクセスに関する話を寄稿しました! (たしか)「初め…