2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ラマルク+オルセン編『美学と芸術の哲学:分析的伝統:アンソロジー』

原題は"Aesthetics and the philosophy of art : the analytic traditon : an anthology"で、編者はPeter LamarqueとStein Haugom Olsen。 英語の本なので、ブログ記事タイトルは自分の勝手な翻訳。以前、洋書のタイトルをそのままブログのタイトルにしたら…

津原泰水『バレエ・メカニック』

まるで今敏の『パプリカ』のような幻視的な風景に満たされた東京を描く第一章から、近未来でARに囲まれながら生きるサイバーパンク的な東京を描く第三章まで、都市となった少女を探して彷徨い歩くトランスヴェスタイトの脳外科医の物語。 二人称で始まる第…

樺山三英『ゴースト・オブ・ユートピア』

古今東西の文学作品10作品をモチーフにした10の章が、様々な形式で展開されていく。 樺山作品の感想を書くと毎回、わからないけど面白い、みたいなことを書いてしまうのだが、まあ今回もやっぱり、わからないけど面白いw でも、リーダビリティは高くな…

宮内悠介『盤上の夜』

読み終わった次の日に、直木賞候補になってたよ!!*1 直木賞発表前に直木賞候補作を読んでいたなんで、自分史上初 発売直後から話題になっていたものの、扱われている題材が、囲碁や将棋、麻雀といったゲームだということで、ちょっとスルーしていた。しか…

久美沙織『ドラゴンクエスト5』

自分は子どもの頃から、全くしていなかったわけではないけれど、あまりゲームをしていなくて、ドラクエとFFの二大RPGも実はやったことがない*1。 で、あるとき、ビアンカとフローラのどちらが幼なじみなのかよく分かってないという話をしたら、妻から、…

スコット・ウエスターフェルド『ベヒモス』

ジュブナイル・スチームパンクSF『リヴァイアサン』の続編 王道展開で楽しい 舞台はイスタンブール。 史実では既にスルタン制の廃止されているオスマントルコ帝国だが、こちらの世界ではまだスルタン制が続いており、革命派がそこかしこで息巻いている。 …