2009-01-11から1日間の記事一覧

古川日出男『聖家族』

東北に隠された「記憶」を担う狗塚きょうだいとその歴史を浮かび上がらせる、「最大最長最高傑作二千枚」。 これはもう明らかに、『ベルカ、吠えないの?』以来の大傑作。この長さや分厚さをものともせずに読み進めることのできる面白さ。 もうどこからどう…

ニコラス・ハンフリー『赤を見る』

ちょっと装丁がかっこいい、心理学と心の哲学の本。 著者のハンフリーは、イギリスの心理学者だが、現在は哲学の教授もやっているらしく、この本も心理学者の本というよりは哲学者の本という感じに出来上がっている。 というのは、この本は、心理学の実験結…