2007-02-01から1日間の記事一覧

仲俣暁生による桜庭一樹評論『野生時代』39号

少女七竈についての評論。 桜庭一樹の新しい点を二つ。 ここではないどこかの居場所を探すのが近代文学や女性作家だったとして、桜庭はいまここで生きていくことを選ぶ。いまここの生き方をどのようによりよくしていくか。 従来は、都会=若さの象徴だったの…

『暗闇の中で子供』舞城王太郎

すごい、すごい、凄すぎるぜ、舞城。 これはもう最高傑作といってしまっても良いのではないのだろうか。 90年代後半の“地獄”を如何にリハビリテーションしていくのか、あるいは、如何に拘り続けていくのか。 これは、自分のあるいは日本の一つの大きなテー…